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ドイツで味わうスイーツ!【トルテ+α編】

前回はドイツの定番クーヘンを取り上げましたが、今日は皆大好き♡トルテをご紹介します!

おさらいすると、ドイツでのトルテ(Torte)はクリームやフルーツなどでデコレーションを施したケーキのことを指します。
このデコレーションは写真を見てわかる通り、大盤振る舞いなことが多いです。店によってはさらに生クリームがたっぷりついてきたり。

◆シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(Schwarzwälder Kirschtorte)


ドイツのトルテといえば、これ!と言っても過言ではない定番の黒い森(ドイツ南西部にある森)トルテ。
濃厚なチョコレート生地にたっぷりの生クリームとチョコフレーク、甘酸っぱいさくらんぼが乗った、間違いない組み合わせのトルテです。

◆ドナウ・ヴェレン(Donau Wellen)


ドナウ川の波という名のケーキ。
波の様にうねらせた白黒2色の生地の上に、さくらんぼ、バタークリーム、カカオクリームと順に重ねていくのが特徴です。表面に波模様を描くことも多いです。
黒い森トルテにちょっと中身は似ているのですが、黒い森はチョコレートの濃厚さが優っていて、ドナウ・ヴェレはバターリッチなケーキという印象を受けます。

◆リンツァー・トルテ(Linzer Torte)

©dpa

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オーストリアのリンツに由来するケーキ。17世紀に書かれたレシピが発見されており、世界で一番古いケーキと言われています。
スパイスやナッツを練り込んだ生地の上に赤スグリのジャムを塗り、余った生地で表面を格子模様にします。オーストリアではホリデーシーズンの定番だそう。

◆ザッハトルテ(Sachertorte)

©dpa

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こちらもオーストリア生まれですが、ドイツでもよく目にします。
ウィーンのカフェ・ザッハーが作り始めたザッハトルテは、濃厚なチョコレーケーキにあんずジャムを塗り、表面に更にビターチョコをコーティングして仕上げます。
大量の生クリームと一緒に出てきます…。

◆フランクフルター・クランツ(Frankfurter Kranz)

©Claus Ableiter (CC BY-SA 3.0)

©Claus Ableiter (CC BY-SA 3.0)


バタークリームでコーティングしたスポンジ生地にクロカント(細かく砕いてキャラメリゼしたナッツ)を散らし、さくらんぼをトッピングしたリング型のケーキです。
見た目もフォトジェニックで、食感も楽しいです。

◆プリンツレーゲンテントルテ(Prinzregententorte)

©D. Fuchsberger (CC BY-SA 3.0)

©D. Fuchsberger (CC BY-SA 3.0)


見た目はザッハトルテに似ているのですが、薄い生地とバタークリームがミルフィーユ状にぎっしり重ねられているので、食べ応えがあります。バイエルンのご当地トルテです。

いかがでしょうか?日本ではあまりお目にかかれないトルテをご紹介しましたが、この他にも旬のフルーツを使ったタルト(夏の時期はルバーブやベリー類などがおすすめ)や前回ご紹介したクーヘンが沢山並んでいます。

今日は折角なので、さらにその他カフェやレストランで楽しめるデザートをご紹介します!

◆アプフェル・シュトルーデル(Apfel Strudel)

©dpa

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こちらもオーストリア生まれですがドイツでも定番。シナモンの効いたりんごのコンポートをぎっしりシュトルーデル生地(パイに似た生地)で包んであります。生クリームやバニラソースと一緒に。

◆ローテ・グリュッツェ(Rote Grütze)


ベリーのコンポート。バニラクリームやアイスクリームと一緒に出てくることが多いです。レストランのデザートメニューに多いです。重いメインディッシュの後にも、甘酸っぱさでさっぱりと食べられるデザートです。

◆ミルヒライス(Milchreis)

©dpa

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デザートと言うべきか、食事と言うべきか…いわゆるミルク粥です。
お米をミルクで炊いて、砂糖やバニラ、シナモンで味付けします。
どちらかと言うと家庭で食べられることが多いのですが、カフェでも時折ミルヒライスをプディング(プリン粉)で固めた、ミルヒライストルテを見かけます。
お米=お釜で炊いたホカホカご飯という概念が定着してしまっている日本人には、牛乳で炊いた甘いご飯ってなんだか抵抗があるのですが、実際に食べてみると「意外とイケる!!」という人が多いです。是非お試しを。ちなみに私は苦手です。スーパーに牛乳を注いで温めるだけのフリーズドライのパックも売っているのでお土産にも◎

◆アイアーリカー(Eierlikör)

©dpa

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アイアーリカー(卵のリキュール)ご存知でしょうか?オランダでうまれた、卵黄の甘いお酒(アドヴォカート)です。
ドイツ人も大好きで、そのままデザート酒として飲まれたり、お菓子に使われています。
アイス屋さんでは東ドイツで生まれたSchwedeneisbecher(シュヴェーデンアイスベッヒャー)というアイアーリカーとアップルムースを使ったアイスパフェがあります。
カフェでもよくアイアーリカートルテを見かけるので、是非チャレンジしてみてください。

Eierlikörsahnetorte ©dpa

Eierlikörsahnetorte ©dpa

今日ご紹介したのはほんの一部で、ドイツのスイーツはまだまだたくさんあります。
訪れた地域ならではのケーキやスイーツに出会える可能性も!
ドイツにお越しの際は、ぜひ街のケーキ屋さんやカフェを覗いてみてください。

著者紹介

Yuki

東京都出身。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒。 脱サラ後ベルリンで1年間の浪人生活を経て、 現在デュッセルドルフはハインリヒ・ハイネ大学でメディア文化学を専攻中のアラサー大学生。 東京のフラムクーヘン店Leckermaulのスタッフ。 クラシック音楽とメタル、写真と映画と美味しいものが好き。 ドイツの知られざる食文化やサブカルチャーについて発信していきます。

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