ドイツに留学してみましたヾ(*´∀`*)ノ Study & Career

ドイツ(ボン)で英語を勉強中

どうも。たまにお店とかで聞かれる郵便番号が未だに覚えられないBonn留学中の石川です。最近デュッセルドルフの本屋で漫画を探していたんですが、「よつばと!(ドイツでも人気)」はあるのに「あずまんが大王」がなかったので友達へのお土産とおにぎりだけ買って帰りました。

 

定期的にザールラントとノルトライン=ヴェストファーレンの違いというものを載せていますが、あんまり大学生らしい勉強について書いてなかったなあ…と思います。今日は勉強してみます。

三竿さんはSprachwissenschaftとKulturwissenschaft(ハイデルベルクの名門です)にいるみたいですが、私はボン大学の Anglistik, Amerikanistik und Keltologie(英米ケルト研究学科=英語学科)で勉強しています。本当はこの学科に言語学の学位はないんですが、たまたま応用言語学の授業が開講されるとのことで、先生にメールして受講しました。

ボン大学は英語だけで授業を行う学科も多く、ドイツ語ができない留学生も多いです。もちろんみんなドイツ語の勉強はしています。私の学科はもちろんその英語だけで授業を行う学科です。

英語学科の講義用の教室。

英語学科の講義用の教室。

今やっている応用言語学は、文系でもニッチな分野だと思います。ドイツだとSprachwissenschaft(外国語学部、言語学部)に入っている大学が多いですが、ボン大学では特定の言語ごとに分かれていて、英語の研究機関はBonn Applied English Linguistics(通称BAEL)として独立しています。この研究所は大学院しかなくて、この間行ったセミナーもほとんど院生のお兄さんお姉さんばっかりでした。因みにこの略称、未だにどう読むのか分かりません。

英語学科とアジア研究学科が入っている建物

英語学科とアジア研究学科が入っている建物

この研究所と学科、All Englishだからさぞかし留学生が多いのかと思いますが、そもそも英語をやりたいならイギリスかアメリカに行くパターンが多いから、学部で交換留学生は私だけで、先生も生徒も全員ドイツ人だけど授業中は全部英語で話すという、考えるとちょっとシュールな光景が広がっています。今の先生は日本で教育経験があるから一応日本語も話せるんですけど、英語学科の鉄の掟に従い、英語で話すようにしています。

それでも授業が終わればドイツ語になります。先生に成績のことを聞くのもドイツ語、事務的な貼り紙も全部ドイツ語。今大学で使っている言語を図に表すと…

ドイツ語=英語>>日本語>>スウェーデン語(コレ大事)

みたいな感じです。なんだか2ch感が…

それで今すごい困っているのが「ごちゃ混ぜ」です。上智にいた頃、帰国子女らしき人が日本語と英語を混ぜて会話しているのを見て「うわ、ついていけねえ」と思っていたんですけど、いざドイツにいたら私もこうなるとは全く思っておらず、例えば大学での会話を再現すると…

私「…で、未だにナスが食べられなくて」(英語)

友「うんうん」(英語)

−共通の友人が入ってくる−

共通の友「よ、そういえばけもフレ見たけどよく分かんなかった」(ドイツ語)

私「あれは3話ぐらい見た方がいいよ」(ドイツ語)

共友「わかった、じゃ」(ドイツ語)

−共友、去る−

私「…だからどういう料理がいいかなって」(ドイツ語)

友「…?うんうん」(英語)

私「生より焼いたほうがいいのかな」(ドイツ語)

友「うんうん」(英語)

私「…?あれ、私今英語じゃなかった?」(英語)

友「うん(笑)」(英語)

英語を話しているつもりだったら、実はドイツ語を話していたとか、普段英語で話しかけている人にドイツ語で話しちゃったり、ドイツ語の単語が出てこず英語で埋め合わせしたりとすごい頭痛ですね。友達からも私がドイツ語が話せることを忘れて、ずっと英語で話しかけてきたり、とにかく外国語系の学科特有かは分かりませんが、結構みんなで共有して悩んでいます。それでもペラペラとは程遠いです…

学科の図書室にあった留学先の大学のパンフレット

学科の図書室にあった留学先の大学のパンフレット

ヨーロッパは3言語以上出来る人も多いせいか、話している言葉が変わってても指摘しない人が多かったりして、自分が今何をしゃべっているのか自分で考えなきゃいけないので当たり前ですが大変です。

でも、日本にいた頃、自分にしていた人と同じ立場になれたのは留学していて良かったと思います。多分アメリカやイギリスに留学していたら、英語と日本語だけの生活になっていて、ネイティブの英語聞き放題だったとは思うんですが、ドイツで英語と日本語の生活にドイツ語が入り込んできて、また何だか新しい言葉を始めてまたまた色々な国の人の人間性の深さというものを感じますね。

勉強にしても、上智に入学した頃、学部長から伺った「3言語からの視野」というのがいかに広いのか感じました。ドイツ語と英語の言語運用を比較しても、すごい違ったりしているから、その言葉を使う社会もまたとても変わっているのかなと思います。やっぱりドイツ語と英語どっちだけでもこういうことって出来ないなと…やだ、自分に酔っちゃってるんでこれぐらいにします。

交換留学生は私だけだったりとか、、かなり浮いているのかな…と思いつつ授業に出ています。先生方も理解があって助かっています。もちろん同じ第2言語をやっているということで、辞書などの配慮はないですが…とにかくドイツで英語学をやると、否応なしにバイリンガリズムの勉強もできるし、3言語、4言語も話せる人も沢山いるので、その分野に興味がある人はドイツ語圏の留学も良いと思います。物価も安いですしね笑

最後に一つ、私がT.Yさんがバイロイトのカラオケ大会を見に行ったそうですが、私もザールブリュッケンのすごい小さいところで歌ってきました。この時期はどこでもお祭りがありますね。

お恥ずかしいですが、そこで歌った私の大好きなジャーマンヒップホップグループ、”Fettes Brot”の一曲”Amsterdam”の動画を貼っておきます。彼女がアムステルダムに他の男と行っちゃって帰ってこないというちょっと悲しい歌ですが、曲の雰囲気無視して楽しく歌えました。

ではではテストも一日がんばるぞい

17. Juli 2017  石川輝

著者紹介

上智大学ドイツ語学科学生チーム

上智大学外国語学部ドイツ語学科在籍中の大学3年生(2019年4月現在)。2018年夏学期〜2019年夏学期 までドイツ各地に留学中。 真野 萌(Bonn) 大橋 ふみな(Heidelberg)磯貝 理津子(Freiburg)

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