ベルリンで開催された仮想通貨Liskのミートアップで登壇してきたレポ
どうも、wasabi( wasabi_nomadik)です。
ドイツのテクノロジーNOWというテーマでお届けしている本連載。今回は今世界で話題沸騰中の仮想通貨についてお届けしたいと思います。
「仮想通貨ってなに?」と思う方も多いと思いますが、仮想通貨とは「特定の国家による価値を保証しない通貨」のことです。日本でもビックカメラが導入を決めた「ビットコイン」は仮想通貨のなかでもメジャーになりつつありますが、これらはブロックチェーンというシステムによって発行されています。
仮想通貨Liskとは?
そんな仮想通貨のなかでも最近人気が高まってきているのが、ベルリンにチームを置く「Lisk」という会社です。Liskはブロックチェーン技術によって実現できる「スマートコントラクト」という仕組みを使って社会を大きく変えようとしています。メインシステムに問題があった場合もカバーができるサイドチェーンという仕組みや、開発しやすいJavaScriptを採用していることなどが他のその他多くの仮想通貨と差別化できる点です。マイクロソフトとパートナーを結んだことで注目を浴びており、最近価格が高騰したことも話題となりました。
そのためLiskは単なる「仮想通貨バブル」に乗った仮想通貨ではなく、アイデアとビジョンをしっかりと持った非常に将来性のある仮想通貨だと私は感じており、興味を持っていました。
そもそも私が仮想通貨に興味を持ったのは、「こうした新しいテクノロジーに対して、ドイツの人はどんなふうに感じているのだろう?未来と付き合っていくのだろう?」と疑問に思ったことがきっかけです。
そこで、生の声をぜひとも聞いてみたいと思ってLiskが主催するイベントで日本の仮想通貨の使われたかの一例や社会で起きていることなどをスピーチしてみて、みんなに意見を聞くことにしました。
私がイベントで話したこと
当日、私はビットコインという仮想通貨を決済に利用している日本で話題のサービス「VALU」を一例に取り上げて日本の状況を説明しました。
このサービスに対して興味を持ってくれた方々はたくさんいて、質問もたくさん出ました。VALUとは個人を株式のように売買することでクリエイターをサポートすることのできるクラウドファンディングのようなプラットフォームです。その仕組みがとても画期的で、将来性が楽しみなサービスであるとともに新しいサービスがゆえにまだ整備が整っていないこともあり、とあるYouTuberがシステムの抜け穴を使った問題を起こすなどということもありました。しかし、こうしたことはまだ誰も使っていない新しいテクノロジーを採用する限り、起きてしまうのは仕方がないのではないかという声も耳にしました。その場には世界中から出席者が来ていましたが、状況はどこでも多少似ている部分があるようです。
こんな時代だからこそ「自分軸」を持つことが大事
しかし、とても興味深かったのはこうした不安定な時代のなかで先の見えない新しいサービスを採用するという不安定な状況でこそ「ビジョン」をはっきりと伝えられることがとても重要視されていたということです。
プレゼンターのなかには仮想通貨を使ったサービスを展開しているスタートアップのファウンダーもいましたが、彼らが必死に伝えようとしていたのはそのサービスがもたらすことのできる「社会的な意味」だったように感じます。
私自身、ブログを使って仕事をしている関係上どうしてもネットで新情報に触れる時間が多くなります。そうなってくると時々新しい情報の波に飲まれそうになってしまい、自分を見失いそうになるのです。だからこそ、「仮想通貨」という新しいものに対応するヒントを自分の中で探し求めていました。だからこそ今回登壇させていただくことになったのですが、やってみて本当によかったと感じています。
自分の中で大切にしたいことはなにか、自分が共感できることはなにか。
そういうものを今一度大切に考えて、自分の目的を叶えるためにテクノロジーと付き合っていけたらいいなと感じたのでした。
Liskは定期的にブロックチェーンを考えるイベントを開催していますので、興味のある方はぜひベルリンのオフィスに遊びに行ってみてください。
https://www.meetup.com/Lisk-Berlin-Blockchain-Meetup/