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Vol.3 プラスチックから、持続可能な製品へ

みなさんは、プラスチックが分解されるためには、どのくらい時間がかかるか知っていますか?

 

ーーー答えは、約500年。とても途方のない年月です。

 

つまり使い捨てのプラスチック製品を使い続けると、果てしなく長い年月の間、地球にどんどん蓄積されていくことになります。

 

そのような背景があり、ドイツ環境省は2021年7月3日より使い捨てプラスチックの使用を禁止すると発表しました。

 

対象は、プラスチックストロー、使い捨てカトラリー、プレート、バルーンホルダーポリスチレン製のカップとボックスなどです。

 

2021年7月3日から、となっていますが、環境意識の高いドイツではすでにプラスチック代替品を多く見つけることができます。

 

今回は、わたしがベルリン生活で出逢った素敵なプラスチック代替品たちをご紹介します!

 

※参照 

Germany bans single-use plastic products

https://www.dw.com/en/germany-bans-single-use-plastic-products/a-53932107

German government signs deal to reduce plastic bag use

https://www.dw.com/en/german-government-signs-deal-to-reduce-plastic-bag-use/a-19215270

 

持続可能な森林管理のもと生産されているカトラリー

 

日本のスーパーのお惣菜コーナーでは、お惣菜と一緒にプラスチックのスプーンやホークがついている、もしくは定員さんの伝えればもらえることがほとんどかと思いますが、ドイツでは基本ついていませんし、もらうことができません。

 

自分で持参するか、お惣菜コーナーのところに置いてある別売りのカトラリーを購入する必要があります。

 

そのカトラリーが木製で絵本に出てくるセットみたいで可愛い…と密かに集めるのが趣味でした。笑

 

それが、こちら◎

 

 

パッケージには「Holzbesteck aus FSC zertifiziertem Anbau(FSC認証栽培の木製カトラリー)」の文字。

 

FSC認証とは、森林管理協議会の略。持続可能な森林管理のための国際認証システムのことで、この記載、もしくはマークがあれば「この商品は、責任を持って管理されている森林からつくられている」という証拠です。

 

 

コロナの影響でテイクアウトに対応するレストランやカフェが多くなりましたが、料理の詳細だけでなく、「わたしたちのパッケージは100%持続可能な素材を使用しています」

など、使用されている容器の詳細まで書かれていることが多いです。

 

法律で禁止する以前に、人々の意識にすでに根付いており、持続可能な素材を使用することがお店の信頼にもつながると知っているからです。

 

それぞれのお店で独自の工夫がされており、最近は料理だけでなくその部分もチェックすることが楽しみになっています。

 

※参照  FSC – was ist das?

https://www.wwf.de/themen-projekte/waelder/verantwortungsvollere-waldnutzung/fsc-was-ist-das/

 

再生紙でつくられた卵パック

 

こちらも絵本みたいで可愛い…と密かにファンなのですが(趣味:パッケージ集め)ドイツの卵パックはすべて再生紙からできています。

 

質感がやさしい印象で、癒されます。

 

写真に写っているのはBIO(オーガニック)のものですが、それらのパッケージが特別再生紙が使用されているのではなく、普通の卵も再生紙パックが使用されています。

 

空のパックは、もちろんまたリサイクルに回すことができますし、野菜の苗を育てる入れ物としても使用することができます。

 

4月から個人的にお庭で野菜とハーブを育てることに挑戦しようと計画中なので、かわいい卵パックはストックしています。

 

生ゴミ用のゴミ袋は、堆肥に還る

 

これは生ゴミを捨てるようのゴミ袋なのですが、なんと100%堆肥化可能なんです!

 

ドイツには、ゴミ分別に「生ゴミ専用」のゴミ箱があります。

 

そこに集められた生ゴミたちは、堆肥化され地元の農家さんたちに送られたり、バイオガス化してゴミ収集車の燃料として使用されたりと、まさにサステナブルな大活躍をしているのですが、そこで度々問題になっていたことがあります。

 

それが家庭で集めていた生ゴミを、ビニール袋ごと捨ててしまう人たちがいること!生ゴミにビニール袋が混ざってしまうと、堆肥化もバイオガス化もすることができません。

 

そこで誕生したのが、この100%堆肥化可能な生ゴミ専用の袋。生ゴミとともに捨てると、数週間以内に完全に分解されるそうですが、素材の強度には問題なく、家庭内の生ゴミ箱内で水漏れなどはが起こる心配はありません。

 

これらは特別な場所に売っているわけではなく、ごく一般のスーパーで手軽に購入することができます。人々の生活の中に、すでに浸透しているのです。

 

これからどんどん進化していく、プラスチック代替品に注目!

 

以上3つ紹介してみましたが、これからどんどん興味深いアイディアたっぷりのプラスチック代替品が増えていくのではないかと感じています。

 

私自身ペスカタリアン(野菜中心、魚と卵は食べる)なので、新しい代替肉の商品を探すのが趣味だったのですが、新しいプラスチック代替品を探すことも、今後新しい趣味になっていきそうです◎

 

著者紹介

KiKi

イラストレーター/コラムニスト 西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、私のように小さな集落で暮らしている子が旅立つ時期を迎えたとき、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』と気付けるようなものを残していけたら、最高だなと想いながら絵と文章をかいています。 Portfolio / Youtube ※visa取得方法、滞在に必要な保険等についてはお住まいの、又は住まれるご予定の外人局・各管轄の方にお問い合わせください。そちらの方が確実ですし、私に返信を催促されましても、対応できませんのでご了承ください。

Instagram : @kikiiiiiiy

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