【今週のドイツ語】unter Dach und Fach
unter Dach und Fach
ウンター ダッハ ウント ファッハ
unter は「〜の下に」、Dach は「屋根」、und は「〜と」、という意味です。
Fach という言葉は、学問の「専門、分野、学科」などの意味のほか、建築用語としては「壁」「仕切り」「区画」「部屋」などの意味がありますが、ここでは「壁」あるいは「部屋」という意味で使われています。
ドイツに今も残る、数百年の歴史を持つ木組みの家を “Fachwerk” (Fachwerkhaus) といいます。
Fachwerkhausは、木材で家の骨組みを作り、その間の壁面をレンガや漆喰(粘土)と木の板を混ぜ合わせたもので埋めて作ります。この壁のことをFachと呼ぶのだそうです。
つまり、Dach(屋根)と Fach(壁) がそろうと「家」になるのです。家の中は、たとえ外が雨でも嵐でも極寒でも、安全に実を守ることが出来る安全な場所です。
そのため、etwas unter Dach und Fach bringen ( 何かを屋根と壁の下に持ってくる)というと、何かを「安全な状態に置く」、「仕上げる」、「完成させる」などという意味になります。
またetwas unter Dach und Fach sein (何かが屋根と壁の下にある)といえば、「安全な状態にある」、「仕上がっている」、「望ましい結末になる」という意味です。
Wir wollen den neuen Vertrag so schnell wie möglich unter Dach und Fach bringen.
我々はできるだけ早くこの新しい契約を締結させたい。
【今週のドイツ語】
またまた増刷決定!これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
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