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【ドイツ語の言い回し】Zum einen Ohr rein, zum anderen Ohr raus

まいにちストレスがたまっていませんか?

 

「ストレス」にも色々あるのだと思いますが、日本では「人から色んなことを言われてしまう」のがストレスになっている女性が少なくないようです。たとえば独身の女性ならば親から「結婚しないの?」「結婚はいつ?」と聞かれたり、既婚の女性の場合は義両親から子供について色々と言われたり。会社勤めの人は、仕事以外の部分で同僚や上司に色々と聞かれたり言われたりすることがストレスになっている場合も。

 

そんな時に思い出してほしいドイツの【言い回し】があります。こちらです。

 

Etwas geht zum einen Ohr rein, und zum anderen Ohr wieder raus.

 

日本語に訳すと「片方の耳から入ったものは、もう片方の耳から出ていく」です。要は片方の耳から入ってきた雑音は、自分の中でためずに、もう片方の耳から出してしまえばいいのです。聞き流してしまえば、ストレスもたまりません。

 

私自身は決して「生き方上手」とは言えず、色んな意味で不器用だったりするのですが、年齢を重ねた今(40代後半です)、昔よりは「聞き流す」ことを実践できている気がします。

 

私は20代の頃にドイツから日本に来て、それ以来ずっと日本に住んでいるのですが、若かった頃(20代や30代)は周りの人に本当に色んな「質問」をされました。「結婚しないの?」「結婚したらドイツに帰るんでしょ?」などなど・・・。「聞き流す」という術を持ち合わせていなかった私はイチイチ真正面から説明をしたり反論をしたりと、ずいぶんと「疲れる」生き方をしていたんだなあ…と今更ながら思うわけです。

 

そういえば、日本でフリーランスだった頃は「なぜ会社に勤めないの?」と聞かれたこともありますし、その後、日本の会社に就職をして会社員を長年やっていた頃は「もったいない!フリーランスになって、自分で色々やればいいのに。」なんて言われました(笑)雑談の一環だということは理解していますが、要は自分がどんな生き方をしていても「何かを言う」人はいるということですね。

 

今度、周りからの「雑音」が気になったら・・・ぜひドイツの言い回しZum einen Ohr rein, zum anderen Ohr rausを思い出してみてください。あ、タイトルにもあるこちらは「省略」なので、正式な文章で書くとEtwas geht zum einen Ohr rein, und zum anderen Ohr wieder raus.です。

 

私の本「ドイツの女性はヒールを履かないーー無理しない、ストレスから自由になる生き方」(自由国民社)の78頁にもこの【ドイツ語の言いまわし】Etwas geht zum einen Ohr rein, und zum anderen Ohr wieder raus.を紹介しています。色んなシチュエーションについて書きましたので、よければ読んでみてくださいね。

 

サンドラ・ヘフェリン

 

 

 

著者紹介

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴19年、著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ) 、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)、「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ)」など計11冊。自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。

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