ドイツで出会った絵本たち(2歳〜6歳くらい)

目次
去年、ドイツから日本に引っ越しをするために準備をしていた私と夫。
モノが多すぎるので断捨離を決意。色々なものを処分したり、譲ったり、売ったりしました。(結局ダンボールは大量だったけど)
どうしても減らせなかったのが絵本。
引っ越し前に、家にある絵本を数えてみたら(日本語・ドイツ語合わせて)約100冊。そしてそのほとんどをそのまま日本に持ってきました。笑
私は絵本を見るのも読むのも大好きで、図書館や本屋さんでどんな絵本があるのか眺めてるだけでも楽しい・・・。
ドイツでは小さな村や街に住んでいたので、近くに子どもたちが遊べるような商業施設もなく、近所の図書館にほぼ週1で通っていました。


長男が1歳から4歳までよく通った近所の図書館。
今回はドイツから日本に持ってきた絵本を何冊かご紹介します。
作者がドイツの方ではないものも混ざっていますが、私がドイツで出会った絵本として見ていただけると嬉しいです。かなり長くなってしまうので、前編後編に分けてお届けします!笑
Steinsuppe (Anais Vaugelade)


Steinsuppe (直訳:石のスープ)
これは私がドイツへ来て、初めてもらったドイツ語の絵本です。
うちの向かいに一人暮らしをしていた近所のおばあちゃん。おばあちゃんのひろーーーーい庭とうちが繋がっていて、いつも遊ばせてもらっていました。若い頃、美術の先生をしていた彼女が私に「ドイツ語の勉強になるから」とプレゼントしてくれたのが「Steinsuppe」 。イラストもお話もとても素敵で大好きな一冊。子どもも楽しめますが、大人が読むと最後にフッと笑ってしまいます。私達が別の街へ引っ越してから彼女の訃報を聞き、とても残念でした。この絵本はずっと取っておこうと思っています。
Wimmligen bei Tag und Nacht (Rotraut Susanne Berner)


この方のイラストや絵本は、ドイツで子育てをしている方なら一度は見たことがあるのではないかと思います。「Wimmelbuch(ヴィメルブッフ)」は文字のない絵本で、子どもたちにも人気。特に長男が好きでよく借りていました。この「Wimmlingen bei Tag und Nacht」は春夏秋冬の街や暮らしの様子が描かれているのですが、ジョギング中に財布と鍵を落としたおじさんとそれを拾った女の子など、文字はなくてもそれぞれのストーリーがたくさんあって、子どもとあーだこーだと言いながら楽しめます。Wimmelbuch(ヴィメルブッフ)は一緒に読み出すと終わりがなく長くなりがちなので、寝る前の読み聞かせには時間と心に余裕のある夜にしかおすすめできませんが(笑)、何年も楽しめる素敵な絵本です。
Ich mach dich gesund, sagte der Bär ぼくがげんきにしてあげる (JANOSCH)

ドイツで昔から愛されているヤーノシュの絵本。ドイツで小児科に行くと高確率でヤーノシュのイラストが飾ってあります。日本語版もあるので2冊揃えることができます。小さなとらと小さなくまのちょっと不思議でゆるい会話に癒されるシリーズ。
ALLES WAS FÄHRT (Richard Scarry)


これは息子たちがハマっていた一冊。2歳から4歳の乗り物好きな男の子なら好きになること間違いなし。ありとあらゆる乗り物が登場するので、ドイツ語勉強中のママパパさんは一緒に読めば乗り物の名前に詳しくなれます。笑
Ein Tiger kommt zum Tee おちゃのじかんにきたトラ (Judith Kerr)


この絵本も日本語版があるので知っている方もいるかもしれません。Judith Kerr(ジュディス・カー)さんは多くの文学賞を受賞されたドイツ生まれの作家・イラストレーター。彼女は1933年に家族とともにナチスを逃れ、イギリスに移住しました。ママとのお茶の時間にきたトラが食べ物も水も全部食べ尽くしてお礼を言って帰ってしまいますが、次の日に少女はトラのために缶詰を用意してあげます。今4歳と6歳になった息子たちは最近は読まなくなってしまいましたが、イラストもとても素敵で大切にしたい絵本です。
Seepferdchen sind ausverkauft (Constanze Spengler)

これは個人的に好きなお話。物語の初めの「パパ、〜行こうよ、遊ぼうよ。」「ちょっと終わらせなきゃいけないことがあるんだよ。ちょっと一人で遊べない?」「一人で遊んでもつまんないもん。いつ終わるの?」「わからない」の会話が、あーわかる・・・こうゆう会話したことある。笑 とパパママたちの大共感から始まります。一人で静かに遊んでもらうためにねずみを飼うことを許してもらった男の子のお話です。
おまけ:Bobo Siebenschläfer


ドイツで特に小さい子どもに人気のBobo Siebenschläfer。主人公のオオヤマネのボボの平和な日常生活のお話です。お話がとにかく平和。悪者が出ると泣いてしまうような子にはボボのアニメはすごくおすすめです。日常生活の内容が多く、文章もシンプルなのでドイツ語の勉強を始めた頃一緒に絵本を読んだりアニメを見るととても勉強になりました。個人的には最近のBOBOよりも昔のイラストが好きです。
知っている絵本はありましたか?まだまだ紹介したい絵本はたくさんありますが今回はこの辺で・・・。ドイツ在住の方はぜひ一度読んでみてください。