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【ドイツ語の言い回し】Das war eine schwere Geburt.

ふと、口にするドイツ語の言い回し。

でも、言い回しを日本語に直訳してしまうと、ちょっと違和感がある場合も。

たとえば、どうですか?もし、何か大きな問題があって、たくさん努力を重ねてようやく問題が解決したところで、私が「本当に難産でしたねー!」なんて言ったら・・・?

きっと「このガイジンさん、日本語がよく分かっていないのでは・・・?」なんて思われてしまいそうです。

でも、ドイツ語にはまさにこの意味の【言い回し】があります。

こちらです。

eine schwere Geburt

何か大きな問題に直面して、その問題を解決すべく、血のにじむような努力を重ねて・・・ようやく問題が解決し一件落着!となった時“Das war eine schwere Geburt.“(「本当に難産でしたね。」)という言葉が口から出ることが多いかな。

けれど、この言い回しは必ずしも問題が「解決した時」だけ使われるわけではありません。大きな問題があって、解決に向けて一生懸命頑張ったけれど、それでもダメだった時にも使われることがあります。

まあ私自身はどちらかというとホッとした時に使うことが多いですね。「一件落着」というような感じで。

„Das war eine schwere Geburt.“という言い回しは、苦手な分野に挑戦せざるをえなかったり、大変なことが起きてその後処理に追われたり・・・などといった時に使われます。

私自身はドイツ語と日本語を上手く(?)使い分けているつもりですが・・・たまにドイツ語のフレーズを日本語に直訳した内容を口走ってしまうことがあります。先日は、自分が乗ろうとしていたバスが発車してしまい、乗れませんでした。そんな時、ドイツ人が発しがちな“Ahh…Mein Bus!!!“をそのまま日本語にして「ああああ!私のバス!!!」と言ってしまいました。・・・・でもよく考えたら日本語ではこういう言い方はあまりしないので、これはドイツ語が【そのまんま】日本語になってしまったケースですね。

そのうちニッポンのお堅いビジネスの場で「今のは本当に難産でしたね!!!」なんて叫ばないように気を付けなくてはなりません・・・・

サンドラ・ヘフェリン

著者紹介

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴19年、著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ) 、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)、「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ)」など計11冊。自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。

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