【今週のドイツ語】Auf jemanden ein Auge werfen
Auf jemanden ein Auge werfen
アオフ・イェーマンデン・アイン・アオゲ・ヴェルフェン
auf + jemanden (4格)= ~に向けて、~に対して
ein Auge = 目
werfen = 投げる
直訳すると「誰かに目を投げる」、なんですが、もちろん、実際に目を投げるわけではありません。笑
これは 「誰かに気がある」「好意を持つ」「目を留める」 という意味の表現です。
恋愛としての「気になる」場合にも使われるし、人だけでなくモノに対して「それ、いいな」「欲しいな」と関心を向けるときにも使用できます。
日本語のニュアンスだと、「目をつける」「ちょっと気になる」が近いでしょうか。
たとえば:
「Er hat ein Auge auf sie geworfen.」
(彼は彼女のことが気になっている。)
「Ich habe ein Auge auf diese Tasche geworfen.」
(このバッグ、ずっと目つけてるんだよね。)
目を向ける → 注意を注ぐ → 気に入る・興味を持つ、という、恋愛にもお買い物にも使える表現です。
ところで、この表現に入っている目、ein Augeについて。
目は通常二つあるので、一般的には複数形のdie Augenを使いますが、
その他の目を使った慣用句、「ein Auge zudrücken」(大目に見る)、「ein Auge riskieren」(ちらっと見る)を見ても、慣用句ではein Auge(片目)、単数形であることが多いようです。
なんでかなと調べてみましたが、明確な情報は見つかりませんでした。(すみません。)
でも考えてみると、両目でじっと見るよりも、片目でそっと見る方が、ちょっとした秘めた気持ちや淡い想いを表現しているような気がしませんか?そんな風に覚えてもいいのかもしれませんね。
