バルコニアで過ごす休暇
ドイツ人は総じて休暇(Urlaub)が好きです。ドイツの法律で決まっている有給休暇は、週5日勤務の場合は年間20日、週6日勤務の場合は24日というもの。でも多くの企業は従業員に約「30日」の有給休暇を与えています。
この30日の有休休暇をドイツ人は南の島などの外国で過ごすことが多いです。そんなわけで「休暇」イコール「海外旅行」というイメージがドイツにあるわけですが・・・
私が子供の頃、学校でこんな会話がありました。休み明けに同級生が先生に無邪気に「先生、休暇はどこに行ったの?」と聞いたら、先生が「先生はバルコニア(Balkonia)に行って来たわよ!」と答えました。聞いていた他の生徒が「バルコニアってどこ?」と聞くと、先生は「自宅のバルコニアだけど?バルコニーよ、バルコニー。」と言っていて皆で大笑いしました。
・・・ドイツ人は日本人と比べて「自虐」をすることがあまりないのですが、このバルコニー関連の冗談は数少ないドイツ流の「自虐」かもしれません。
ちなみにドイツ語でバルコニーはバルコーン(Balkon)なのに、先生がバルコニア(Balkonia)と言ったのは、そのほうが「国っぽい名前」になるからです!
休暇中にどこにも行かず、家でまったりすることをbalkonierenと動詞風に言ったりもします。仲良くしている日本語ペラペラのドイツ人女性サラさんに「Balkonierenの日本語への訳はやっぱり「バルコニーで過ごす」なのかな?サラだったら、意訳も含めてどう訳す?」と聞いてみたら、サラさんはこう言いました。
「縁側共和国」
・・・なるほどー!やっぱりセンスがあります。
「縁側共和国」もいいし、私は「バルコニア共和国」なんていうのもいいんじゃないか・・・なんて思っています(笑)なんだか国っぽい感じがしませんか。
・・・・そんなわけで、もしドイツ人に「休暇はどこで過ごしましたか?」と聞かれた場合、「バルコニア」と答えたら、ちょっぴり場が和むかもしれません。
サンドラ・ヘフェリン
