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ドイツで言う「0815」は、どんな意味?【ドイツ語の言い回し】

ドイツ人と話していると、会話の中で「0815」(null acht fünfzehn)という言葉が出てくることがあります。

たとえば、こんな感じです。

Aさん「ねえ、この間の土曜日に行ったバーは、どんな感じだった?」

Bさん「土曜日はけっこう飲んだけど、まあバーとしては0815だね」

これはつまり、バーに特別お洒落だとか居心地がよいなど「これ」といった特徴がなく、ごく平均的なバーだということです。

そうです。「0815」という言い回しが使われるとき、その対象を決してホメてはいません。「0815」とは、むしろ「どこにでもある普通な感じ」「これといった特徴がない」「平均的」「ぱっとしない」「たいしたことない」という意味なのです!「ありきたり」で・・・・要は「つまらない」ということですね。

あ、ちなみに今さらですが、「0815」よりも「08/15」という書き方がされることが多いです。

さて、この「08/15」(null acht fünfzehn)という言い回し、一体どこから来ているのでしょうか・・・?

話は第一次世界大戦の時代まで遡ります。説が二つあります。

一つ目の節はこうです。1908年からドイツ軍ではMG08というモデルの機関銃が使われていました。第一次世界大戦中の1915年にこの機関銃の仕様が変わりましたが、そこから機関銃の品質が下がり使い勝手が悪くなったため、兵隊さんがこの機関銃を「あまり使えない機関銃」だとして「08/15」と呼び始めた、という説。

二つ目の節は、兵隊さんに課せられていた同機関銃を使ってのトレーニングが長期にわたり「延々と続く単調で退屈なルーティン」となっていたため、その状況が「08/15」と呼ばれるようになったという説です。

・・・現代においては、例えば習い事のレッスンなどで友達に「あの先生はどうだった?」と聞かれた時に、「まあ08/15だったね」と答える、といった感じです。

人と雑談をしている時に「あのカフェは0815」という言い方もできますし、例えば物件探しをしている際に「昨日、見学したマンションは0815(08/15)だった」と言うのもアリです。

先日、私の友達がある航空会社を使ってドイツに行きました。今までその航空会社を使ったことがなかった私は「その航空会社、どうだった?」と友達に聞いたところ、「0815だった」という答えが返ってきました(笑)可もなく不可もない・・・といったところでしょうか。

繰り返しになりますが、「0815」(08/15)は「何か特別目に留まるような個性やオリジナリティーがない」場合に使われます。

でも忘れててはいけないのは、この「0815」(08/15)は基本的には悪口ですから、くれぐれも「関係者」がいる場では使わないほうが良さそうです!

ではまた次回。

サンドラ・ヘフェリン

著者紹介

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴19年、著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ) 、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)、「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ)」など計11冊。自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。

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