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2人に1人が所属?ドイツのVerein(フェライン)


„Wenn drei Deutsche sich treffen, gründen sie einen Verein.“

という言葉を知っていますか? これは 「ドイツ人が3人集まれば、Verein(フェライン)を設立する」 という意味。

今回はドイツのVerein(フェライン)や、子どもたちの習い事について書いていきます!


Verein(フェライン) って何?

Verein(フェライン) とは?

Verein(フェライン)は、「クラブ、団体、サークル」を表す言葉です。

„Wenn drei Deutsche sich treffen, gründen sie einen Verein.“
(ドイツ人が3人集まればVerein(フェライン)を設立する)

これは「すぐにクラブを作りたがること」「何かをするときにルールや組織をちゃんと作るのが好き」というドイツ人の国民性を面白くいじっている言葉です。それほどドイツ人にとってVerein (フェライン) はとても身近なもので、サッカー、手芸、合唱、テニス、空手・・・たくさんのVerein(フェライン)があります。

e.V.(エー・ファウ」という言葉を時々耳にするけど、Verein (フェライン) との違いは何?

e.V.(エー・ファウ)とは、eingetragener. Vereinの略で、ドイツの法律に基づいて正式に登記(登録)されたクラブや団体のこと。その数はなんと約60万

つまり、「Verein(フェライン)」という言葉は、正式に登録されているかどうかにかかわらず、人々が集まって活動するクラブやサークル、団体のことを広く意味します。その中で、登録されたものがe.V.(エー・ファウ)。例えば、友達5人で「黒猫好きクラブ」を作ったらそれもVerein(フェライン)。ただし、正式に登録されていなければ法的な効力(寄付の控除、契約など)はありません。


Verein(フェライン)の正式な数はわかりませんが数十万規模と言われていて、e.V.(エー・ファウ)と合わせるとその数は100万団体以上。多い!ほぼ2人に1人のドイツ人(大人を含む)が、何らかのクラブに所属しているそうです。

e.V.(エー・ファウ)になるメリットは?

Vereinsregister(クラブ登記簿)に登録されることで、法人格を持つようになります。登録されたクラブは、契約を結んだり、資産を持ったり、法的に責任を負ったりすることができます。

特に多いのは、テニス、バスケット、ハンドボールや高齢者向けの健康体操などのスポーツ系。その中で一番人気はやはりサッカークラブ! ドイツ在住の頃、サッカーを練習している子どもたちや大人をよく見かけました。

長男が小さい頃通っていたのは「Kinderturnen (子ども向け体操クラブ)」。日本語で「体操クラブ」と聞くとマット運動や平均台を思い浮かべますが、学校の体育館で未就学の子どもたちがとにかく跳ねたり走り回ったりして遊ぶというものでした(笑)。その他にも、合唱団、詩を読む会、ウサギやハトを育てるクラブなど、様々なクラブが存在します。

私が住んでいたのは、ラインラント=プファルツ州にある小さな村。買い物や病院へ行くときは、村から一番近いランダウという街へ行っていました。ランダウのホームページを見てみると、紹介されているe.V. (エー ファウ) の数は248個人口4万8千人の街にこんなに多くのe.V. (エー ファウ) があることを知りませんでした。 

費用

e.V.(エー・ファウ)の参加費用は、クラブの種類や規模、活動内容によって大きく異なりますが、全体的に日本の習い事に比べて安いのが特徴。基本的に営利目的ではないため、多くの人が参加しやすいように設定されています。月額約700円〜2500円くらいが一般的な参加費の目安です。

日本では、一つの習い事にかかる1ヶ月の全国平均は約7000円〜9000円と言われています。それに加え入会金、教材代など・・・。地域にもよりますが、子どもが二つ以上習っている家庭も多く、月2〜3万円が一般的です。

Kurs (クルス)? Verein(フェライン)?

最近、長男がスイミングスクールに通い始めました。長男の通っているスイミングスクールは、ドイツ人にとってVerein (フェライン) ではなくKurs (クルス)らしい。


Kurs (クルス) =コース
Verein (フェライン) =クラブ

Kurs (クルス)は、
・習い事としての教室やレッスン
・教える人(先生)と習う人(生徒)の関係
・お金を払って通う、サービス型

Verein(フェライン)は、
・同じ目的や趣味を持つ人たちが自主的に集まって活動
・教室というより「みんなで運営する場所」
・会費を払い、メンバーになる

という違いがあるそうです。日本では「息子がスイミングに通ってる」と言うと、自動的にスイミング教室に通っていると理解しますが、ドイツではSchwimmkurs(スイミングコース)なのか、Schwimmverein(スイミングクラブ)なのかによって、内容のイメージが少し変わります。


子どもたちの習い事

近所の至る所で見かけるKUMON。息子たちのお友達で通っている子もちらほら。先日、夫に「長男もKUMONに通わせるといいのかなー?」と話すと、「・・・まだいいんじゃない?」と乗り気ではない返事。他の国際結婚をしている友人と話していても、ドイツ人のパートナーは学習塾の習い事にあまり興味のない様子。興味がないというより、小さい頃から塾に行くという発想や習慣がないのかもしれません。もちろん家庭によると思いますが、お義母さんと話していても「ドイツでは勉強の習い事に行っている子は日本に比べてだいぶ少ないんじゃないかな」と言っていました。「勉強系で子どもたちが行っているとしたら語学・・・かな?でもスポーツや音楽、興味のあることのクラブやコースに通っている子が多いよ。」とのこと。

子どもたちが大きくなるに連れて、「習い事」について考えるようになりました。日本は習い事を選ぶ時「将来に役立つスキル」や「子どもの将来の可能性を広げる」ことを目的としているのに対し、夫やお義母さん、ドイツ在住の友達の話を聞いていると、ドイツは「子どもの好きなこと・興味のあること」や「楽しみ」を重視しているような文化の違いを少し感じます。


現在ドイツ在住の方は、自分が住んでいる街にどんなe.V.(エー・ファウ)があるか、ぜひ一度見てみてください。もしかしたら、面白いe.V.(エー・ファウ)が見つかるかもしれません。

著者紹介

tomomi

イラストレーター。広島県出身。現在は南ドイツの小さな町在住。ドイツ人夫との結婚を機にドイツ語ゼロの状態で2017年に移住。ドイツで出産を経験し、2歳と4歳の男の子の育児に奮闘中。Instagramではドイツ語での日常会話や、日々の出来事をゆるいイラストと共に紹介しています。

Instagram : https://www.instagram.com/tomomi.ger/

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