【今週のドイツ語(番外編)】ドイツのスイーツめぐり①
今回はことわざではなく、ドイツのスイーツをご紹介します。
ドイツのカフェに入ると、ショーケースにずらりと並ぶ Kuchen(ケーキ)。
ドイツの楽しみのひとつは、なんといってもこの“Kuchen文化”かもしれません。
今回は、名前も見た目もユニークな3つのケーキをご紹介します。
■ Frankfurter Kranz(フランクフルター・クランツ)
「Kranz」は「冠(かんむり)」という意味。
王冠をイメージした形で、リング状のケーキにナッツやクラム(そぼろ状のクッキー生地)がまぶされた、どっしりとした一品です。
バタークリームをたっぷり使い、間にはジャム。
素朴なのに、どこか格式のある見た目は、ドイツの都市フランクフルトの名前を冠するものです。
王冠のケーキ、少し特別な日や、来客時のテーブルに似合いそう。
しっかり甘いので、コーヒーと一緒にゆっくりどうぞ。
■ Donauwelle(ドナウヴェレ)
「Donau」はドナウ川、「Welle」は波。
つまり、「ドナウの波」という名前のケーキです。
チョコレートとバニラの生地に、さくらんぼが沈み、その上にバタークリームとチョコレート。
断面を見ると、さくらんぼの沈み方が波のように見えることから、この名前がついたと言われています。
ヨーロッパを流れるドナウ川を思い浮かべながら食べると、その悠久なる大河に、少し厳かな気分になりそう。
これまたどっしり、しっかり甘いのでティータイムにいただきたいですね。
■ Kalter Hund(カルター・フント)
直訳すると「冷たい犬」。
……ケーキの名前としては、「???」となるネーミング。
実際には、ビスケットとチョコレートを重ねて冷やし固めた、焼かないタイプのお菓子。
上述のどっしりとしたケーキと比較すると、やや軽く、チョコバーに近いイメージです。
名前の由来には諸説あるようですが、昔の鉱山で使われていたトロッコ(これも“Hund”と呼ばれていたそう)に形が似ているから、という説があるとかなんとか。
素朴でどこか懐かしく、子どもの頃のおやつのようなポジションのケーキです。
ドイツというと、ビールとかジャガイモとか、どちらかというと粗野なイメージを持たれがちで、意外と知られていないドイツのケーキたち。
軽やかなフランス菓子とは違って、決してきらびやかではないのだけど、どこか素朴でほっこり甘く、ちゃんと重い。それがまたドイツのケーキという感じで、私は大好きです。
焼き菓子なので手作りにもチャレンジしやすく、来客の時やお呼ばれされた際に手作りケーキを振る舞う、または持参するというシーンもドイツではよく見られます。
今回は名前の面白いケーキでしたが、まだまだ他にもご紹介したいスイーツがあるので、次回に続きます!
