テアタートレッフェン2026を訪れて①
ベルリン国際演劇祭に参加された沢田侑穂さん(株式会社パルコ 演劇事業部で舞台制作に携わる)のブログを3回に分けてお届けします!第一回はこちら↓
■ ドイツ語圏を代表する演劇祭へ
2026年5月、ベルリンで開催されたTheatertreffen2026(テアタートレッフェン=ベルリン国際演劇祭)を訪れました。毎年、ドイツ語圏で上演された数多くの作品から、選考委員会が「注目すべき10作品」を選出し、ベルリンに招聘します。1964年の創設以来、その時代のドイツ語圏演劇の動向を示す重要な場であるとともに、国内外の演劇関係者が集う国際的な交流の場となっています。

【写真上:テアタートレッフェンの看板とプログラム】
【写真下:テアタートレッフェン2026のメイン会場であるHaus der Berliner Festspiele(ハウス・デア・ベルリナー・フェストシュピーレ)外観】
■ 世界各地から集まった16人
今回私は、世界各地から集まった舞台芸術関係者とともに、6日間にわたる視察・交流プログラムに参加しました。参加者は、ベナン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブラジル、チリ、香港、エストニア、ガンビア、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、キルギス、パキスタン、ウクライナ、アメリカ、ウズベキスタン、そして日本から集まった16名。国立劇場の芸術監督、国際演劇祭のディレクター、独立劇場の創設者、演出家、劇作家、研究者、キュレーター、プロデューサーなど、その活動領域もさまざまです。私はその中で、民間企業で商業演劇の企画・製作に携わる制作者として参加しました。

【写真:Berliner Ensemble(ベルリナー・アンサンブル劇場)の前にあるBertolt-Brecht-Platz(ベルトルト・ブレヒト広場)にて、ドイツの劇作家で劇場創設者でもあるブレヒトの銅像を囲み、参加者の皆さんと集合写真


【写真上:『Automatenbüffet』を観劇し、最終日に観劇する『Wallenstein』演出のJan-Christoph Gockel(ヤン=クリストフ・ゴッケル)氏とのトーク、また彼の新作『Polaris』の稽古場や舞台稽古を見学した、ドイツ座外観】【写真下:ドイツ座内、豪華なシャンデリアとポップな色彩の椅子が並ぶレクチャー会場】
劇場の制度も、作品をつくる環境も、置かれている社会状況も異なる16人。
6日間のプログラムは、観劇だけでなく、劇場訪問、ドイツ演劇シーンやテアタートレッフェンについてのレクチャーや、観劇する作品の演出家など劇場関係者とのトークディスカッションなど盛りだくさんでした。

【写真:ベルリナーアンサンブルにて、観劇する『Fräulein Else』演出家、美術家、出演者とのトーク会場の様子】
次回は、ベルリンで出会った5つの作品についてご紹介します。