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木組みの坂の街、ゲルンハウゼン

みなさんこんにちは。フランクフルト在住の  もこです。

2021年が明けてから、当地では雪が降る日が多く、いつもは暗くどんよりした冬の街を白く明るくしてくれています。

雪景色のフランクフルト旧市街。@tomogermany

 

今年から、ブログのテーマを主に「ドイツ旅行記やおすすめの街」とし、紹介させていただくことになりました。引き続き楽しんでいただけると嬉しいです。

 

さて、今回はフランクフルト近郊の街、ゲルンハウゼン(Gelnhausen)です!

@tomogermany

ゲルンハウゼンは、木組みの街並みと2つの広場が特徴的。ドイツの冬の暗い天気の中でも、可愛らしい木組みの家々を見ると気持ちが高まりますよね!そんな気持ちにしてくれるこじんまりした街です。

 

ゲルンハウゼンはフランクフルト中央駅からはローカル線で約30分東北の方角にあります。木組みの家々が立ち並ぶ旧市街は、駅から徒歩で10分ほど。キンツィヒ川を渡って少々坂を登った丘の上にあります。

旧市街への入り口、ツィーゲル塔(Ziegelturm)
@tomogermany

塔から緩やかな坂を登っていきます! @tomogermany

 

街は1770年、皇帝フリードリヒ1世(通称バルバロッサ、赤髭王)が帝国都市として作り、現在でもバルバロッサシュタット(バルバロッサの街:Barbarossastadt)と呼ばれています。フランクフルトからライプツィヒまでの長距離貿易ルートである「帝国の道」に位置するこの街は、その後2世紀で街は興隆し、当時の帝国の交通の大動脈の一つになりました。

 

丘を上がるとまずはウンターマルクト(下の広場:Untermarkt)が目の前に広がります。さまざまな色の木組みの家が立ち並び、奥にはマリエン教会が見えています。

 

12世紀に建設されたとされるマリエン教会は、建設の過程でロマネスク様式やゴシック様式など、異なる建築様式が取り入れられました。

マリエン教会の外見。
@tomogermany

 

さらに少し坂を登っていくと、もう一つの街のシンボルである広場、オーバーマルクト(上の広場:Obermarkt)が出てきます。市庁舎の前には、ガス灯を灯す男性の像があり、昔の街の風景を想像することができます。

昔はこうやってガス灯に光を灯していたのかしら。
@tomogemany

 

ウンターマルクトとオーバーマルクトの2つの広場では、クリスマスシーズンにクリスマスマーケットが開かれるそうです。また違った雰囲気を楽しめそうですよね。

私もぜひいつか、クリスマスの時期に訪れてみたいです。

坂を再び上がっていくと、見晴らしの良い公園に出てきました。ここからの景色も外せません。

マリエン教会が眺められます。天気が崩れ空が灰色になってきました。
@tomogermany

 

小さな街なので半日あれば大部分は歩きながら楽しめると思います。私は残念ながら見過ごしてしまったのですが、帝国会議の会場となったとされるバルバロッサ皇帝の宮殿(バルバロッサ城:Kaiserpfalz)や魔女の塔(Hexenturm)もあります。魔女の塔は、15世紀に弾薬庫として建てられ、その後魔女狩りが行われていた16世紀後半から約50年の間に魔女とみなされた人々が幽閉されていたそうです。

ちなみに以前、紹介したイトシュタインという街にも魔女の塔はありましたが、そちらは魔女狩りとは関係ないそうです。

 

 

 

おまけにもう一つ。

ゲルンハウゼンは、キンツィヒ川沿いにある街ですが、川沿いに東へ車で30分ほど向かったところにキンツィヒタールシュペーレ(Kinzigtalsperre)という貯水池があります。ここは最大720万立方メートルの水を貯めることができ、周りには約6.5kmの散歩道があります。途中で休憩を挟んでも2時間ほどで1周できるので、週末のお散歩にもってこいのルートです。

緑に囲まれた静かな散歩道で、サイクリングをする人や、キャンピングカーで訪れ、釣りをしている人もいました。

 

 

私が訪れた日は、羊の放牧にも出会いました。

 

車でゲルンハウゼンを訪れた際には足を伸ばしても楽しいかもしれませんね。

 

どこを切り取っても絵になる街並みが広がる可愛らしいゲルンハウゼン、いかがでしたでしょうか。また旅行ができるようになった時には、ぜひ遊びに行ってみてください。

著者紹介

もこちゃん

茨城県出身。幼いときにスイスに住んだことがきっかけで海外、特にドイツ語圏に興味を持つ。大学卒業後、ドイツ関係の仕事を転々とし、2018年からフランクフルトに在住。仕事後や週末の趣味はボルダリングやドイツ国内、ヨーロッパ各地の小旅行。

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