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今のベルリンで味わいたい!トレンドグルメ5選

多様な食文化がダイナミックに交錯するドイツの首都ベルリン。前回の伝統的な郷土料理編に続き、今回は、近年熱い盛り上がりを見せている食のブーム&トレンドを5つピックアップ。その魅力とおすすめのスポットをお届けします。

★前回の記事はこちら

>>ベルリンで味わいたい!郷土料理5選

 ベルリンの食文化の魅力は「多様性」

現代のベルリン・グルメを語る上で欠かせないキーワード、それが「多様性(ダイバーシティ)」です。この街は、歴史あるドイツの伝統料理を大切に受け継ぐ一方で、世界中から集まる気鋭のシェフや移民たちがもたらす多国籍なエッセンスを吸収し、日々進化を遂げています。

B級グルメの王道「カリーヴルスト」や、トルコ系移民文化から国民食へと発展した「ドネルケバブ」といったストリートフードの聖地でありながら、近年はサステナブルやヴィーガンを哲学に掲げる先進的なガストロノミーも急増。古き良きマルクト(市場)の活気と、最先端の食の思想が違和感なく同居しています。この「なんでもあり」な包容力と自由な空気感こそが、ベルリン・グルメの最大の魅力です。

 進化するカフェの朝食・ブランチ

アボカドやポーチドエッグはおしゃれカフェの朝食に欠かせない人気メニュー

ここ数年、ベルリンの食文化を大きく塗り替えたのが「朝食・ブランチ」の大ブーム。もともとドイツでは朝食をしっかりたっぷり食べる文化があり、たいていのカフェでモーニングメニューを提供しています。とくにベルリンでは数種類の朝食メニューを用意し、午後までいただけるカフェがたくさん。

かつての伝統的な、パンとハムやチーズの盛り合わせというスタイルを遥かに超え、アボカドトースト、エッグベネディクト、パンケーキ、世界各国の朝食など、目にも鮮やかでヘルシーなメニューが街を席巻。今や一日中ハイレベルな朝食を提供する専門店も増え、旅行者にとっても「カフェ巡り」はベルリン観光のメインイベントとなっています。

日替わりスープやドリンク付きのセットメニューも

おすすめのスポット:

おしゃれなショップが立ち並ぶプレンツラウアーベルク地区や、クリエイティブな若者が集まるフリードリヒスハイン地区は、カフェの超激戦区。週末ともなれば、予約必須の名店や行列ができる人気店が至る所に点在しています。

フードイベントが人気の市場

コルヴィッツ広場のマルクト

ベルリンのリアルな食の熱気を感じるなら、市場巡りは外せません。かつて市民の台所だった「マルクトハレ(屋内市場)」は、今や最先端のローカルフードやストリートフードの発信地へと変貌を遂げています。地元産の新鮮なビオ食材(有機食材)を買い求める人々や、その場でクラフトビールと多国籍フードを味わう人々で、週末を中心に賑わいを見せています。

マルクトハレ・ノイン

おすすめのスポット:

木曜夜のストリートフードイベントが有名なクロイツベルクの「マルクトハレ・ノイン」は外せません。また、土曜日に開催されるコルヴィッツ広場の朝市はエコな食品や雑貨、洗練されたグルメが集う場所。日曜なら「マウアーパーク(壁公園)」などの蚤の市に並ぶフード屋台で、ストリートの熱気を感じながら買い食いを楽しむのがベルリン流です。

クラフトビールの躍進と最先端マイクロブルワリー

クラフトビールのイベントが大盛況

ビール大国ドイツにおいて、ベルリンは伝統に縛られない「クラフトビール革命」の急先鋒です。昔ながらの「ベルリーナー・キント」などの大手ブランドが根強い人気を誇る一方で、独自のこだわりを追求するマイクロブルワリー(小規模醸造所)が次々と誕生中。近年は、ただビールを飲むだけでなく、インダストリアルで洗練された空間で、ビールに合わせた本格的なモダン・ペアリング料理を楽しめる店舗が増えています。

広大な敷地を有する「BRLO」

おすすめのスポット:

その筆頭が、広大なビアガーデンとモダンなレストランを併設する「BRLO」。コンテナを組み合わせて作られたスタイリッシュな空間で、フレッシュな一杯を楽しめます。また、市内で定期的に開催されるクラフトビールの祭典やイベントも、トレンドに敏感な人々で溢れかえっています。

伝統からモダンまで!アイス天国

素材をいかしたアイスが魅力

実はドイツは、ヨーロッパでも屈指の「アイスクリーム天国」であることをご存知でしょうか。とくに春から夏にかけて、ベルリンの街角はアイスを手にした人々で溢れます。昔ながらのイタリア系移民が営む安くて美味しい伝統的アイスカフェから、100%オーガニックにこだわった健康志向のビオアイス、そして思わず写真を撮りたくなるような、奇抜なフレーバーとモダンな内装で魅せるジェラート店まで、その選択肢の多さは圧巻です。

旧東ドイツ時代に親しまれていたソフトアイスも人気

おすすめのスポット:

レトロな風情を味わうなら、旧東ドイツ時代を彷彿とさせるノスタルジックなソフトアイス(Softeis)のお店へ。モダンな味わいを求めるなら、ミッテ地区やクロイツベルク地区にある、厳選素材で仕込む行列必至のおしゃれな進化系ジェラートショップがおすすめです。

世界のグルメ(ベトナム&イスラエル料理)

本場さながらのベトナム料理が気軽に食べられるベルリン

国際都市ベルリンの真骨頂とも言えるのが、世界中の本物の味を体験できる点です。歴史的な背景から特に層が厚く、店舗数が多いのがベトナム料理。そして近年、ヒップでスタイリッシュなグルメとしてブームとなっているのがイスラエル料理です。フムスやファラフェルといった伝統料理が、現代的かつアートのように美しい一皿へと昇華され、街を席巻しています。

シャクシューカや丸ごとカリフラワー等、イスラエル料理が人気上昇

おすすめのスポット:

ベトナム料理なら、気軽な街頭スタンドから洗練されたモダンレストランまで至る所にあります。さらにディープに楽しむなら、旧東ベルリン地区にある巨大なアジア専門商業施設「ドン・スアン・センター(Dong Xuan Center)」へ足を運べば、本場さながらの熱気と味に出会えます。一方、トレンドのイスラエル料理は、ミッテ地区などを中心に、高感度な人々が集うエッジの効いたおしゃれなレストランやカフェが急増しており、賑わいを見せています。

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伝統を守りつつも、世界中の新風を心地よく受け入れるベルリンの食文化は、まさにこの街の「自由でクリエイティブな精神」そのもの。
クラシカルな郷土料理で歴史を味わいつつ、ぜひ進化を続ける旬のベルリン・グルメも楽しんでください。
きっと、訪れるたびに新しい「美味しい驚き」が待っていますよ。

著者紹介

坪井由美子

日本では「食」に関する仕事に従事。商品開発やリサーチ、テレビ・ラジオへの情報提供及び出演、執筆などに携わる。テレビ東京『テレビチャンピオン・甘味王選手権』で3度優勝するなど食いしん坊ぶりを発揮。2003年よりドイツに拠点を移しフリーライターとして活動。近年は世界各地でプチ移住や留学を体験しながら旅や食文化、最新トレンドなどリアルな情報を新聞、雑誌、ウェブメディア、ラジオ等で発信。 総合情報サイト「オールアバウト」ドイツガイド担当 / ドイツ発フリーペーパー「ドイツ・ニュースダイジェスト」で『食いしん坊のための簡単おいしいレシピ 』連載中/2020年秋『在欧手抜き料理帖』(まほろば社)出版

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